【研修報告】『高齢期の栄養摂取のポイントとキューピーのやさしい献立』
【萩市ヘルパーステーションかがやき】です。
今年の夏のことですが、『高齢期の栄養摂取のポイントとキューピーのやさしい献立』という内容で研修を企画しました。
社内研修を企画する際、キューピー株式会社様の講座を知り、オンライン研修でもと思いお願いしたところ、この萩まで来ていただけることになりました。
今年5月より、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけも変わり、久しぶりに外部講師を招聘して対面での研修開催であったため、この良い機会に萩市内の訪問介護事業所の方にご案内したところ、”JA訪問介護ふれあい萩” の事業所様からも 17名 の方にご参加いただき、法人内のその他の職種(管理栄養士、ケアマネジャー等)を合わせ、総勢 48名 の研修となりました。
身体のしくみを構造から教えていただいたことで、説明がとても理解し易かったです。
噛んで飲み込む動きなど動画を用いて説明いただいたことも、嚥下機能(えんげきのう)が良く理解出来ました。
お煎餅とピーナッツで咀嚼(そしゃく)※するときの舌の動きを体感します。
※咀嚼とは・・・口に入れた食べ物を噛み砕き、唾液と混ぜ合わせて、飲み込み易いかたまりにすること
とろみ剤入り飲料も種類による違いをこれから体験します。(その準備)
先程準備した飲料の試飲です。
ペットボトルの混ぜ方ひとつとってもこれまではむやみに振り過ぎており、”とろみ”を付ければ良いと言う訳でもなく、「適量」ということが大事であると。
とろみの付き方が以前に比べて違っていました。
以前はドロッと粉っぽさが口に残る感じがしたのに対して、今回のとろみ剤は、口当たりがとても優しく良かったです。
そのとろみ剤をお茶に使用した時、炭酸ジュースに使用した時と比べてみると、お茶は”お茶がトロッとした感じ”で普通であったのに対して、炭酸ジュースは飲んでみて“美味しい”と感じたし、炭酸が柔らかくなって飲み易かったです。
試食の『キューピーのやさしい献立』
次は、 レトルトパウチ食品 の実食になります。
パウチの開け方、中身の絞り方にも方法があり、一人ひとり試していきます。
味が思った以上に付いていて、これで塩分1%以下なのかと驚きました。(※『キューピーのやさしい献立』はどれも塩分が1%以下に抑えられています)
この味付けであっても、味覚が低下している高齢者の方は美味しく感じられると思います。
単に食べ易さだけでなく、食べることを楽しんでもらえるように工夫されています。
最後になりますが、キューピー株式会社 家庭用本部 調理食品部 UDFチームの担当者様に改めてお礼を申し上げます。
研修では、高齢期の栄養摂取のポイントを分かり易く、時に笑いを誘いながら、ご教授いただき有難うございました。
2時間半の研修でしたが、あっという間に研修時間が過ぎていきました。
食事に困りごとを抱える高齢者は多く、当事者だけでなく介護者の課題というものがあります。
また、萩地域の訪問介護サービスの現状においても、マンパワー不足の課題もあります。
市内の配食サービスの日曜日配達がなくなり、利用者が望まれる「食のサービス提供」が難しくなってきている状況です。
「やさしい献立」を実際に試食出来、今後のサービスにおいて研修で学んだ内容などを踏まえ、それぞれの課題解決に向けて、利用者の方へユニバーサルデザインフード(UDF)※を活用した食事の介護の提案を行っていきたいと考えています。
▼ ユニバーサルデザインフード(UDF)とは
●日本介護食品協議会ホームページ
https://www.udf.jp/
■『キューピーのやさしい献立』ラインナップ
● やさしい献立(キューピー株式会社) 紹介ページ
https://www.kewpie.co.jp/udfood/